心に残った上司の言葉
このブログでパパ育児について,
いろいろ持論を述べさせていただいておりますが、ブログのタイトルにもなっている「育児に勝る仕事なし」という自分の考えに影響を与えたエピソードについて、今回は書かせていただこうと思います。
数年前、まだ上の子が一歳になるかならないかの時、私は比較的忙しい職場で働いていました。自分が未熟だったこともあり、仕事が追い付かず、帰宅はほとんど深夜で、徹夜して帰宅できないこともありました。
そんなある日、子供が熱を出してしまい、妻も連日の育児の疲れから体調を壊してしまいました。休もうかとも考えましたが、その翌日に私が担当する重要な会議があったため、出勤しました。
その日は早く帰ろうと、出勤後に上司に早く帰る予定であることを伝えました。翌日の会議の資料の準備が終わったらすぐ帰宅するつもりでした。
けれど、うまく作業がはかどらず、夕方くらいまでかかってしまいました。
焦って仕事をしている私の姿を見た上司が、声をかけてくれました。
家族は大丈夫かと。
自分の仕事が終わらないまま帰るわけにはいかないと、半分意地になっていた私は、
「大丈夫です。この仕事をきちんと終わらせてから帰ります。」
といったような内容の返答をしました。生意気な若気の至りです。
それに対して、その上司はやさしく言いました。
「君は重要な点で勘違いをしている。残念ながら、わが社全体で、家族よりも重要な仕事はない。君の仕事をする代わりがいるが、家族のケアは君しかできない。」
その時、その言葉が心にぐさっと突き刺さりました。
とても尊敬していた上司だっただけに、より深く心に刻まれました。
(もちろんその後すぐ帰宅しました。)
この出来事が私の今の考えや行動を形成する原点です。
それ以来、
◎家族が何より優先
◎自分にしかできない仕事はない(仕事を自分だけで背負い込まない)
という考えで行動するようになりました。
それは今も変わっていません。
今は家族(子供)が増えたので、さらに家族の優先度が大きくなっているように思います。でも、それで仕事がおろそかになっているとは思いません。
家族との時間を1分でも多くするために、よりメリハリをもって仕事に取り組むことを心がけています。