私の考え③「育休が根本的な解決策か」つづき1
前回、育休について
●育休の取得だけでは、育児支援の根本的な解決にはならない
●育児に対するパパ、ママ両方の意識を変えることが必要
●そうすれば、自然とどのように行動すべきか決まってくる
と自分の意見を書かせていただきました。
今回は、もう少し具体的に、どのように意識を変えるべきか、私の意見を引き続き書かせていただきます。
まず、育児に対する意識としては、
「育児は仕事との役割分担として考えない」
つまり、育児はパパが外で働いていようが、ママが専業主婦であろうが、両親にとって全く対等であるべき
ということを意識のベースとして置くべきだと私は考えています。
パパは外で働いていて、ママが専業主婦で家にいるから、ママが育児を主導する役割を担う、ということにはならない(してはいけない)と考えています。
あくまでも、育児の責任・負担は、パパとママが家族でどういう役割を担っていようとも、両方にとって全く対等であるべきだと考えています
(これに対して、家事一般は別です。皿洗いや掃除、食事の準備などの育児を除いた家事一般については、誰がやっても同じことであり、家庭の役割分担としては明確に区別できるでしょう。でも、育児は全く違います。)
なぜそう思うかというと、
子供はママ1人で作ったのではなく、パパとママとがお互いの意思(愛など)を確認しあって授かったものであって、その過程は全く対等なのであり、その後の育児の責任も負担も全く対等でなければおかしい
と思うのです。
これまでの日本では、父親が外で働く役割を担って、母親が育児を含んだ家事をする役割を担うということが当然のように考えられてきました。
今までのそういった考え方が間違っていたとまで言いませんが、現代の少子化の問題や女性の活躍、そして何より家族の重要性などの時代の流れを踏まえると、以前のような育児と仕事を夫婦間の役割分担として考えることは、明らかに時代錯誤であって、育児に対する意識は変えていかなければならないと思うのです。
ますます女性の活躍が叫ばれている現代では、以前のように育児の責任と負担を女性が一手に引き受けることは、おかしなことだと思います。また、少子化が進むなかで、育児を通じて家族を作っていくことの重要性を考えれば、女性だけが家庭を守るというのも違ってくると思います。
繰り返しますが、
育児と仕事を夫婦間の役割分担として考えることは、適当でないと思います。
パパもママも、育児の責任と負担においては全く平等であり、両者が協力しあって行っていかなければなりません。
(日本国憲法の条文みたいですね・・・。でもそれくらい重要なことだと思います。)
こういった根本的な意識を持っていくことが必要であると考えています。
パパも育児をママに丸投げすることは許されないし、ママも自分だけで育児をしているのではなくてパパを育児に積極的に巻き込んでいかなければなりません。
ただ、パパが外で働いていて、ママが家にいるのであれば、仕事と育児は役割分担として考えるのが当たり前だ、
という反論的な意見を持つ方も多いと思います。
もちろんパパが会社勤めで外で働いていれば、家にいるママに比べて育児ができる時間は必然的に少なくなります。
ここで言う育児の対等とは、時間の「量」ではなく、責任や負担といった「質」のことであることを強調したいと思います。
私は、育休などまとまった休みを取らなくても、育児は夫婦間で対等に行っていくべきという強い意識があれば、ママより時間的には育児をする時間が少なかったとしても、パパがその責任・負担をママと対等に近い形で担っていくことは可能である、
と考えて日々行動しています。
次回は、対等な育児を考える場合に、外で働くパパまたはママがどのような行動をとることができるか(とるべきか)、私が日々実践していることを踏まえて書いてみたいと思います。
(つづきです。)