育児パパの働き方改革(その2)つづき(育休よりもいつでも休める体制を構築せよ!)
お疲れ様です。
働き方改革の一つ「育休」についての続きです。
前回は、前置きとして、
●パパの育休取得が即座に育児の戦力にならない。
●パパの育休取得はまだまだハードルが高いのが今の世の中の現状
と書きました。
今回はその続きとして、では育休を取る代わりにどうすればいいのか、私の考えを書かせていただきたいと思います。
◆だからまずは早く家に帰ることから
育休取得がハードルが高ければ、
まずは早く帰ることを心がけるべきだと思います。
早く帰れば平日でも育児はできます。そして週末はパパが主導して育児を行います。
(これは前回の働き方改革(その1)(退社時間は子供とお風呂にはいれる時間に設定せよ!)で書いた通りです。)
私はむしろ、
平日早く帰れて、週末はしっかり育児ができるのならば、必ずしも育休を取る必要はないと思っています。
突き詰めて言えば、育児は夫婦で一緒に平等(質的にも量的にも)に行うべきことだと私は強く考えていますが、私は平日の日中は主にママが、平日の夜と週末は主にパパが育児ができるのであれば、それは質的にも量的にも夫婦間で平等な育児ができるのではないかと思っています。むしろ、そのほうがいろいろ総合的に見て、良い育児になるのではないかと思っています。
(これは「パパがフルタイムの正社員として働き、ママが専業主婦」という家族設定を前提にしています。)
子供は、平日の日中はママと遊んだり、幼稚園などでお友達と接したりして過ごし、夜はパパとお風呂に入って一緒に寝る。週末はがっつりパパと一日一緒に過ごす。
こんな感じのほうが複数の人との交流という意味などにおいて、バランス的にもいいのではないかと思います。
ママとパパの両方と平日もずーっと一緒にいる必要性はそれほど大きくはないのではと思っています。
(※もちろん、子供が多いとか(3人以上とか?)、ママの体調が良くないとか、一人でも大人の手が欲しいという事情がある場合は別です。)
◆そして、職場ではいつでも休める体制を整えておく
早く家に帰れるようにする。
そして、更に言えば、いつでも休める環境を日頃から整えておくことが重要です。
いざ、ママの体調が悪いときに、パパが休んで子供の面倒を見たり、幼稚園の送り迎えをやったりします。
ママにとって、「いざピンチのときはパパが休んでくれる」と日頃思えるだけで、相当精神的なプレッシャーが減るのではないでしょうか?
ママも鉄人ではないので、体調を崩すこともあるでしょう。
逆に、「パパが仕事が忙しくて休んでもらえない」(私からすれば家族より大事な仕事なんてよほどないと思いますが)、
という家庭は、本当にママが大変だと思います。
ママはすごいプレッシャーだと思います。
自分が倒れたら子供の面倒は…、ご飯は誰が用意するの…、心配が尽きません。
よくママさんが精神的に参ってしまうのはこのようなプレッシャーに耐えられなくなったときではないかと思います。絶対にそうならないようにしなければなりません。
以前も書きましたが、私は妻の不調を感じたら、スパッと仕事を休むようにしています。一日休むこともありますし、半日だけ休んでやれることをやって仕事に出たりもします。
仕事を休むのにはすごく勇気が必要です。普段休まず真面目に出勤してる人ほど、仕事を休むことは精神的にこたえるでしょう。
この休みをスパッと取るためには、そのクイックな意思決定をするのにある程度の「慣れ」が必要で、場数を踏むしかありません。
また、仕事を休む精神的ストレスを軽減するためには、日頃からの職場での「休みやすい環境作り」が必要です。
「休みやすい環境」とは、
①仕事を普段から自分だけ背負わずに周囲とシェア(マニュアル化)しておくこと、
②休んでも周囲から嫌われないだけの信頼を得ておくこと、
の2点が重要です。
一朝一夕にできることではなく、こつこつ積み上げて構築していく必要があります。
(このあたりについては、過去の記事「突然1日仕事を休めますか?」に書いていますので、よろしければ読んでみてください。)
◆育休を取っても取らなくても、やはり仕事のできる人は育児をする。
育休はあくまでもその家庭で育児を行うためのツールの一つに過ぎません。
家庭によって事情は様々なので、パパが育休を取ることで育児がより円滑になることもあるでしょうし、育休を取らなくても十分良い育児ができる家庭もあると思います。
いずれにしても、そういうツールを的確に判断して大切な育児をきちんと行えるパパは、仕事においてもきちんと優先順位を判断して的確に仕事を行える人だと思います。
やはり、何度も何度も繰り返しになりますが、
育児をするパパ=仕事もできる
という方程式が正しいことを、改めて実感するとともに、皆さんにもお伝えしたいと思います。
(関連記事のリンクです。)