育児に勝る仕事なし!

2人の子供を持つ公務員のパパ。日々の育児や仕事を通じて考えたことをざっくばらんに語ります。

なぜ「イクメン」という言葉はすたれてしまったのか?

お疲れ様です。

今回はイクメンという言葉について、私の考えをざっくり述べたいと思います。

 

育児をしているパパなら一度はイクメンという言葉を意識したことがあるのではないでしょうか??

 

◆「イクメン」という言葉は一時期はとても流行っていた?

 「イクメン」とは、誰でもご存じだと思いますが、「育児をするメン(男)」というのを短かくした言葉です。文字通り、育児をする男性という意味です。

 

単に育児をする男性という意味だけでなく、「イケメン」(=イケてるメン(男))という言葉に似せて、「育児をするかっこいい(イケてる)男性」という意味にもなると思います。

 

一時期(5年くらい前から?)この「イクメン」という言葉が世の中で流行りました。昔とは違って、現代は男性も育児に積極的に取り組むべきだという風潮からだと思います。

 

けれど、最近この「イクメン」という言葉があまり聞かれなくなったと思いませんか?

インターネットの記事などを見ていると、むしろ「私はイクメンではない」とか、「イクメンと呼ばれたくない」とか、ネガティブな扱いもされるようになってきています。

 

私の感覚ですが、「イクメン」という言葉は一時期から比べるとかなりすたれてきているように思います。

それはなぜでしょうか??

 

◆「イクメン」という言葉がすたれた理由(イクメンをアピールする人ほど大したことをしていない事実)

 理由の一つとして、「イクメン」をアピールしておきながら、実は育児をしていない、育児をしないどころかもっと悪いこと(不倫など)をしていた有名人などの事実が、いくつかあからさまになっていることがあると思います。

例えば、某政治家は育児をするための育休取得を宣言しておきながら、実は奥様の妊娠中に浮気をしていたことが報道で明らかになりました。浮気は当然良くないことですが、その前に「イクメン」ぶりをアピールしていただけに、より世間の冷たい目にさらされることになりました。

 

私は有名人に限らず、育児をしているアピールするパパほど、大したことはやっていないんじゃないかと思っています。ましてや、自分をイケてると言わんばかりの「イクメン」という言葉を自分で言うパパは信用できません。

 

前の記事「育児パパのレベルは5段階?」でも書きましたが、パパの育児がどれくらい子供や奥様のためになっているかということは、自分自身の主観では分かりっこないのです。自分がどれだけ育児をやっていると思っていても、奥様や子供がそう思っていなければ、育児をやっているとは言えないのです。

 

さらに言えば、育児を本当に重要なこととして、取り組んでいるパパはあえて「イクメン」アピールはしないと思います。育児は父親として当然のことと考えるので、それを他人にわざわざ言わないはずだからです。逆に、あえてアピールするパパの方が、少しやっただけで、特別なことをしたかのように過剰に言いたがるのだと思います。

 

なので、「おれば育児をしっかりやっているんだ!」と言わんばかりの「イクメン」アピールは、実態を知らない他人にとっては、「本当にそうなのか??」という疑念を抱いて当然だと思うのです。

 

このような「イクメン」アピールする側とされる側の認識のギャップが、「イクメン」という言葉がすたれた根本的な理由だと考えています。

 

要するに、世の中でパパが育児をしっかりやっているという認識がまだまだ浅いのです(実態もそうだと思います。)。だから「イクメン」と自分でも言いにくいし、他人も「イクメン」だと認めにくいのだと思います。有名人の「イクメン」アピール後のスキャンダルはそれに追い打ちをかけています。

 

私個人としては、「イクメン」という言葉はそんなに悪い言葉だとは思っていません。育児することはもちろん良いことですし、そういうパパがこれからの「イケてるパパ」になれば良いと本気で思っています。(単に見た目がかっこいいパパだけがイケパパではありません!)

 

◆まとめ(他人に言われてはじめて「イクメン」になる)

 最後にまとめますと、イクメン」とは、他人から言われてはじめてそうなるのだと思います。自分から言っているようではまだまだだと思います。

(まあ、がんばっているとたまには言いたくなるんですけどね(笑))

 

自分では育児を意識していないのに、ママや子供たちにとってすごい良いパパになっている。あるいは、育児している風には見えないのに、ある時他人の目にたまたま留まって、実はすごい「イクメン」だったと気づかせる。それでけっこうビビっと強い印象を与える。

そういうパパに自分もなりたいと思います。